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新型コロナ対策|日本成人先天性心疾患学会からの発信

お知らせ,医療・福祉等に関する情報

日本成人先天性心疾患学会が、「成人先天性心疾患患者のCOVID19(新型コロナ)感染に対する一般的診療方針の概要(欧州心臓病学会成人先天性心疾患作業班・成人先天性心疾患国際協会による立場表明書の翻訳と補足)」と「フォンタン術後患者がCOVID19感染を起こした場合の対応について」という2つの発信をしております。
学会員向けの情報でもあり、少しむずかしいですが、大事な情報ですので、掲載します。
感染が疑われたときの専門医の関与が重要と感じます。
資料は日本成人先天性心疾患学会のホームページからpdfをダウンロードできます。
(日本成人先天性心疾患学会のホームページ)

【成人先天性心疾患患者のCOVID19感染に対する一般的診療方針の概要】
欧州心臓病学会成人先天性心疾患作業班・成人先天性心疾患国際協会による立場表明書(成人先天性心疾患におけるCOVID19感染症))


日本成人先天性心疾患学会が「欧州心臓病学会成人先天性心疾患作業班ならびに国際成人先天性心疾患協会による提言」をもとに、国内の医療状況を考慮して翻訳・補足説明を行ったものです。
患者さんの日常生活の注意点、新型コロナウィルス感染に罹患した場合の対策、また医療従事者の方々の診療指針として参考にして下さい。

① 先天性心疾患の新型コロナ感染時の重症化危険度(低等度・中等度・高等度危険度)の分類
具体的な心臓病の構造・機能毎に新型コロナ感染症に罹患した場合の重症化危険度を低等度危険度・中等度危険度・高等度危険度に分類しています。
現在、先天性心疾患患者の感染に関する実態を示すデータは乏しく、実際の調査データの収集により、分類は見直されるべきと注釈されています。

② ①の危険度分類毎の一般生活(仕事・教育)での注意事項と新型コロナ感染時の推奨される治療方法
①の危険度分類毎にどのように注意して一般生活を送ればよいか(当然、危険度が高い程、注意することになります)、感染時の推奨される治療方法(早期入院が必要かどうか、ACHD専門医の介入度合)を示しています。
特に中等度以上の危険度では、ACHD専門医への連絡・相談が必要不可欠と注釈されています。

③ 高危険度ACHDでの治療検討や病態の特徴
①で高危険度と分類されたACHDの状態毎に治療検討や病態の特徴を具体的に記載しています。
高危険度ACHDとして記載されているのは、単心室循環(フォンタン術後症例を含む)、肺動脈性肺高血圧症(PAH)、Eisenmenger症候群、チアノーゼ性疾患、体心室右室、Down症候群です。

④ 成人先天性心疾患患者において推奨される一般的診療方針の概要
成人先天性心疾患の患者が感染した場合、非先天性心疾患の患者と同様の取り扱いをせず、先天性心疾患専門医が関与し、複雑な構造、機能を考慮した症例毎のアセスメントが必要としています。

Fontan術後患者がCOVIDー19感染をした場合の対応について

フォンタン術後の患者さんが新型コロナウィルス感染した場合の疫学データは海外データでも非常に限られておりエビデンスに基づく推奨とはなりませんが、日本成人先天性心疾患学会が、循環器内科、心臓血管外科、麻酔科の有志の方々のご協力を得て、現時点で考えられる推奨をまとめたものです。
フォンタン術後患者は、肺循環に心室を有さない特殊な病態であり、新型コロナに感染した場合には、成人先天性心疾患に経験豊富な地域の中核病院(日本成人先天性心疾患学会総合修練施設・連携修練施設)での入院管理が望ましい。
特に重症化しやすい病態の患者においては、不整脈・心不全合併を伴って重症化しやすいことが懸念されるため、慎重な管理を推奨する。
重要な感染管理として、低酸素血症と血栓塞栓症への対応をあげており、具体的な推奨される管理方法が記載されています。